父親から息子へのネガティブな投影【義父との戦いシリーズ4】

過去に固執して延々と自分の話をする の続きです。

義父の話は止まらない。

トーンを変えず、感情を出すわけでもなく、ただただ親への恨みを語る。妹たちへの怒りを語る。

2時間ほど愚痴を話した後、さすがに義母が「今回はふたりが話をしに帰ってきてくれたんだから、聞きましょうよ」と言った。

そこでやっと、私達のビジョン(起業と田舎移住への憧れ)を話したのだけれども、なんだかやっぱりうまく伝わらない。

誤解と決めつけがとても激しくて、どうやら義父としては私たちが介入することによって今の店の良さが失われるに違いない、と思い込んでいるようだった。

1つ1つ、それを解いていくために説明するのだけれども、そうすると「いいと思います。はい。じゃあ、それをやってみてください」と突き放されてしまう。同じ方向を向いていないと意味がないのに…。

そしてほんと~~~に今回改めて驚いたのだけど、

話の端々で、息を吸うように息子である夫のことを否定する言葉を使う。すごくナチュラルに。私達が何かを言ったことで気分を害して反論したなどではなく、義父が一方的に喋り続ける中で「言わずにいられない」とばかり発する言葉たちだ。

例えば

・お前は難しい人間だ

・付き合いにくい人間だ

・ものごとをひねくれて捉える

・ものごとを捻じ曲げる

・経営者には向いていない

・不登校をして困らせた。あのまま引きこもりになっていたらもっとクズになっていた

・(嫌いな知人の名前を出して、いかにその人がろくでなしかを説明したあと)「お前はそいつにそっくりだ」

・お前は姉妹に劣等感を持っている。負けるな!

などなど。

だけど、私は心の勉強をしてきて本当に良かったと心底思った。

なぜなら、これらの義父が話す夫への言葉は、すべて義父の「投影」でしかないと、気づけたからだ。

投影とは、自分の衝動や資質を認めたくないときに、自分自身を守るためにそれを認める代わりに、他の人間にその悪い面を押し付けてしまうような心の働きのこと。

【自分自身への定義】

だから、義父が息子に投げかけた言葉は実はすべて自分のことであり、自覚しているかはともかく、自分自身への定義として

・自分は難しい人間だ

・自分は付き合いにくい人間だ

・自分はものごとをひねくれて捉える

・自分はものごとを捻じ曲げる

・自分は経営者には向いていない

・自分はクズだ

と思っているのだ。

【妹たちへの劣等感】

また、義父はやたらと「(夫の)姉妹に負けるな」とも言ってくる。

私たちはいつも、「負ける…ってなに?」と思ってしまう。そもそも姉妹と戦っているつもりは毛頭ないし、負けているつもりも全くない。

私達は私達で十分幸せだ。

でも義父からしたら夫の姉妹はそれぞれ優良で安定した職業に就いており、ふたりとも職場結婚をした。

だから、フリーランスの私たち夫婦は、劣っていると思っているのだろう。

それもまさに、義父の自身への劣等感とつながっている。

義父の妹たち二人の配偶者は、かなりステータスのある職業に就いている。

かたや「都落ち」して(本人がいつもそう言っている)家業を就いだ自分への劣等感が、そこから感じられる。

【妻への罪悪感】

また、こんなことも言われた。

「正直、息子のことはどうでもいい。でも嫁に来てくれた私さんのことがとても心配だ。息子がこんな人間で、本当に、申し訳ないと思っている」

びっくりした。

私、不幸だと思われてるーーーー!(驚)

でも、これも、実は義父の義母に対する思いなのだ。

義父は義母に対して、申し訳ないと思っている。不甲斐ない自分では幸せにできていないと思っているのだろう。

実際に、その後自ら「これは私がお母さんに対して思っていることと重なるかもしれない」と自分で言っていた。

要するに、全てにおいて義父は自分と息子を同一視してしまっている。

だから、義父から見るとどう見ても夫は駄目な存在なのだ。

ここからわかるのは、義父の強烈な自己否定と劣等感、罪悪感である。

そう思うと、見方が変わってくる。

お義父さん、苦しいだろうな。

こんなにも強烈に自分を否定していたら、苦しくないわけない…。

だけど、幼い子供は、投影なんてわかるはずがない。

子供の時から「お前はダメだ」というメッセージを投げられ続けていたなら、それをそのままアイデンティティとして取り込んでしまうだろう。

人というのは、幼少期に見聞きすることによって世界のあらゆることについて概念や思い込みを作っていく。そして大人になってからもそれに則って生きていくのだ。

義父の自己定義もきっと、幼い頃にまた作られたものだろう。
こうやって、傷や痛みは連鎖していくのだ。

夫はこの連鎖の中で、生きてきたんだな…

ものすごく、切ない気持ちになった。

 

 

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心理セラピスト知恵

魔女に憧れる心理カウンセラー/WEBディレクター。暮らし×心理学で人生を楽しくクリエイティブする術を発信中。ライフコンセプト:「グラデーションで感じ合いたい」
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