過去に固執して延々と自分の話をする【義父との戦いシリーズ3】

義実家との関係と、夫のこと。【義父との戦いシリーズ2】の記事の続きです。

読んでくださっている方への罪悪感?のようなものがあるので先に結論を書いてしまうのですが、

今回の事業承継の話は決裂してしまいました。
でもおかげで、たくさんのことを学ぶことができたので、こうして綴っておこうと思っています。

いよいよ鹿児島に着き、そこからさらに電車に揺られ、義実家に到着。

すると、ニコニコしながら出てきた義父。

そう、義父は一見とても人当たりが良い。

特に私のような他人に対しては、「私、怖がられてるのかな?」というくらい親切だ。

だから、他人から見たら彼が子供にとって毒となる親だとはとても見えないだろう。

仕事を終え、夕飯の時間に。

今回は私たちが今後の仕事について話したいことがある、ということだけ話していた。

けれども、食事が始まってすぐに義父はいつものごとく、自分の両親について(すでに亡くなっている)恨みつらみを話し始めた。これが、話し始めると止まらないのである。しかも、毎回同じ話なのだ。彼の中のストーリーが広がり、何時間でも話し続ける。

はじまったか…

私はうなだれた。

子供にとって毒となる親の特徴のひとつに、「不平不満・人の悪口・愚痴ばかりを言っている」というのがある。

実は私の母もこのタイプで、電話をかけてきては何時間でも夫(私にとって父)の悪口を話し続ける。自分の人生がいかに不幸か、何度も何度も同じストーリを話し続けるのだ。

はあ…

母に関しては、どうしても同情して泣いてしまったり、はたまたあまりに何度も同じ話を聞かされすぎてうんざりしたり、どうして母はこうなんだろうという怒りが出てきたりして、ものすごく感情的に反応してしまう。母の話と感情のエネルギーに、巻き込まれてしまうのだ。

でも、義父は他人だ。

私はわりとフラットな気持ちとあり方で、義父の話す姿を見ていた。

するとどうだろう。

義父の話していることと、話の内容、そして義父の体がてんでバラバラに存在していることに気づいた。というか、私の目にはそう見えた。

義父はそこにいるようで、全くいないのだ。

義父によると、自分の父は仕事をまともにしないちゃらんぽらんな人だった。母はとにかく悪の権化で、とんでもない人間だったとのこと。

特に母親への恨みは凄まじく、とにかく酷い人間で、自分みたいな素直で働き者な子供をコントロールして、使い倒した。そして稼いだ金を全て持っていった、という。そして母は自分の見栄のためと、妹ふたりのためにお金を使い倒して死んでいった。自分は被害者であると。

事実としては

確かに義父は幼い頃から親のために家業を手伝い、勉強も一生懸命して有名な大学を出ている。そして自ら家業を継いで引退した親にも長年仕送りをし、ものすごく尽くしてきた。

だから

義父がこの話をすればするほど、私がいつも感じとるのは

お母さんに愛されたかった
お母さんに褒めてもらいたかった
妹たちばかりでなく、僕のことも見てほしかった

という痛くて痛くて悲しい感情のエネルギーだ。

もちろん、私からそんなことは言えないし言うつもりもない。

でも、これだけ話し続けるということは、そこに隠れている本当の感情があって、でもそれは痛すぎて感じたくなくて、だから恨むしかなかった義父の切ない姿が見えてくる。

それくらい、自分の本当の気持ちに気づくのって、難しい。そして怖いことなのだ。

こうやって、現実に対応するために感情を麻痺させて生きている人はとても多い。

まさしく、私がそうだった。
ずっとずっと、そんな人生だった。

けれど、感情を麻痺させて、本当の感情を感じないようにすることは、自分を生きていないのと同じなのだ。

そして自分の感情と繋がっていないと、相手の感情にもなかなかアクセスできない。

こういうタイプの人が3時間も4時間も恨みつらみを話し続けているとき、話している本人は意識が完全に過去に飛んでいるのだ。
目の前でその話を聞かされている聞き手の姿は、まるで見えていない。そして愚痴を延々聞かされる聞き手がどんな気持ちになるのか、全く想像ができない。

また、記憶に感情が伴っていないゆえに、思考でいくらでも都合のいいようにストーリーが書き換えられてしまうという恐ろしいことが起きる。

例えば義父も義母も、「あの時こう言ったよね」と言っても「そんなこと言ったことはない」と返されたり、向こうが継いで欲しいとずーっと言っていたのにそれはまるでなかったことになり、「あなたたちが継ぎたいと言うから…」という話になっていたりした。
過去のストーリーがどんどん変わってしまう。
それが、混乱を生みコミュニケーションがうまくいかなったひとつの原因だった。

そして義父の愚痴の矛先は、息子である夫に移っていった。

 

 

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心理セラピスト知恵

魔女に憧れる心理カウンセラー/WEBディレクター。暮らし×心理学で人生を楽しくクリエイティブする術を発信中。ライフコンセプト:「グラデーションで感じ合いたい」
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